不動産売却の基礎知識

家を売る理由で多いのは?(住み替え・引越し・近所トラブル・離婚・相続)

「一生この家に住もう」と思って手に入れたマイホームでも、時としてどうしても家を売らなければならなくなる場合があります。



売るのはきっと、買ったとき以上に大きな決断が必要となるのではないでしょうか?どうしても大切なマイホームを手放さなければならないその理由とは、一体何なのでしょう。


中古住宅を買いたいと考える人にとっては、今まで住んでいた人がなぜ家を売ることになったのかとっても気になるところですね。これから住むことになる家ですから気になるのは当然です。もしかして欠陥住宅なんじゃ?とマイナスの想像をしてしまう購入希望者もいることでしょう。


そんな気になる売却の主な理由をご紹介したいと思います。



1. 住み替え


◆ライフスタイルの変化
ライフスタイルの変化の中でも「子供の成長」にともなう理由が多く、「子供が増えて家が狭くなった」「部屋数が足りない」あるいは子供が結婚などで独立して、「部屋が余る」ために住み替えを考えることも多いようです。



心境の変化で、マンションから一戸建てに住み替えたくなる方もいます。(もしくはその逆。一戸建てからマンションへという場合も。)


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よく考えれば、子供と暮らすのもだいたい20年くらい。子供と暮らしてちょうどよい家も、老後、夫婦2人で暮らすには広すぎますし、状況によってはバリアフリーも考えなくてはいけません。


ほかには「ペットを飼うために庭付きの広い家に引っ越す」という人もいらっしゃいます。このような理由で、一戸建てからマンションへ、マンションから一戸建てへ、ライフスタイルに合わせて住み替える人も増えてきています。


人が年をとるように、ライフスタイルは年月が経てば必ず変わるもの。こう考えると、一生同じ家で快適に住むというのは難しいことかもしれませんね。


◆転勤による引っ越し
急な転勤により、家族で遠くに引っ越さなければならなくなった場合、家をどうするか悩みますよね。空き家にしておくのもきちんとした管理やメンテナンスが必要ですし、さらに新居を用意しなければなりませんので、費用的にもかなりの負担となってしまいます。



そこで考えるのが「賃貸」と「売却」。貸して家賃収入を得るか、売って新居の費用とするか・・・


しかし、賃貸は住宅ローンを抱えたうえに入居者がいない場合や家賃滞納のリスクがありますし、売却すれば大切な住み慣れた家を失うことになります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、どちらを選択するかは慎重に判断しなければなりません。


親の転勤などが理由となって子供が小学校の途中で転校するのは、せっかくできた友達と別れるのがかわいそう、という考えが一般的ですが、中には転校を経験したほうがたくましい人間に育つ!という考えの親御さんもいらっしゃるようではあります。私の高校時代のある友人は、小学校・中学校での転校が何度もありましたが、会話が上手で誰とでも仲良くなれる魅力的な人間になっています。まぁこのへんは人それぞれ、とも言えそうですが。


◆家に不満がある
購入するときは「一生住む家」と思って理想の家を手に入れたとしても、その家が本当に快適な家かは、実際に住んでみないとわかりません。


「完璧な家」と思って住んでみても、不都合に思うことは必ず出てくるものです。理想の家を求めて何度も建て直す人もいると聞きますが、理想の家をにたどり着ける人は、そうそういらっしゃらないようですね。


どのような不満が多いかと言いますと、「家の不具合」「部屋の間取り・動線の悪さ」「収納の少なさ」などなど。たとえ小さなことでも、毎日生活するうえで不便さを感じていては、住んでいるだけでストレスが溜まってしまいます。


また、建物以外にも、「環境をもっと良くしたい」「もっと通勤や通学に便利な場所へ引っ越したい」「庭や車庫を広くしたい」ともっと快適な環境の中で暮らしをしたいと思う人も多く、住みたい家が見つかったことをきっかけに住み替えを考えるケースもあります。


より便利に、より快適に暮らせる家は理想ですよね。



2. 住宅ローンの返済ができない!



世間では「景気は回復傾向」と言っていますが、なかなか一般家庭でそれを実感できる方は少ないのではないでしょうか?


景気が良くなっていると言われていても、実際の給与・収入は増えなかったり、会社が倒産したり、リストラにあったり、病気で働けなくなったり・・・という理由で住宅ローンの返済ができなくなる人もいまだ少なくありません。住宅購入時に頭金をあまり払わずに高額の住宅ローンを組んでしまったことも残債が多く残っている1つの理由となっていることもありますね。


もし、住宅ローンの返済ができなくなったら、いったいどうなるのでしょう?ローンの滞納を続けると、いずれは「競売」にかけられ、マイホームを手放さなくてはいけなくなってしまいます。想像するだけで悲しい気持ちになってしまいます。


競売にかけられると、相場より安い価格で売却することになりますし、ご近所の方にも知られることになります。そのうえ、競売で家を売った資金で住宅ローンを全額返済できなければ、残りの借金を返済する義務は残り、売主にとってはとても不利な条件での売却になります。


そうならないためにも、ローンの返済に困ったらまずはローンの融資先の金融機関にすぐに相談に行きましょう。返済しやすいように返済条件を変更できるかもしれません。



それでも返済できなければ、競売より高く、有利な条件で売却できる「任意売却」を考えることも必要かと思います。


*任意売却について詳しくはこちら→「住宅ローンを滞納すると家はどうなる?競売と任意売却」



3.ご近所トラブル


新しい土地に引っ越すときに、一番気になるのがご近所さん。


ご近所さん次第で、生活しやすいか否か決まってしまうと言っても過言ではありません。いくら良い家に住んでも、人間関係が良くなければすべて台無しになってしまいます。家と同様、実際に住んでみなければわからないところがやっかいですね。



ご近所トラブルで多いのが、「騒音」や「異臭」「迷惑な路上駐車」「ペットの鳴き声」などですが、ゴミの出し方ひとつでさえもトラブルになることもあります。敷地の境界線をめぐるトラブルが発生することもあります。きちんとした人間関係ができていなければ、小さなトラブルでもあっという間に崩れてしまいます。


ほかにも古い土地ほど昔からの慣習が存在し、地域のお祭りや集会、お宮やどぶの清掃などの町内活動が頻繁にある地域もあり、人付き合いが苦手だったり、どうしてもその土地に馴染めない人もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方は、事あるごとに苦痛を感じてしまいますね。


このような近隣トラブルや人付き合いに悩まされ、精神的に耐え難い状況が続くと、うつ病やノイローゼになってしまうケースもあります。そして我慢ができず、引っ越しを考えると思うのですが、家を買ってしまっては、なかなか簡単に引っ越すことも難しくなってしまいます。


やはり引っ越す前に近所の人にご近所にどんな人が住んでいて、どのような慣習があるのか事前にチェックすることも大切ですね。



4. 離婚する場合


日本の離婚率も、今や35%。なんと3組に1組が離婚していることになります。



中でも結婚5年未満に離婚するケースが多く、家を購入して間もなく離婚に至ることもめずらしくありません。せっかく住宅ローンを頑張って組んで購入した家を離婚後どのようにするのか、とても悩むところですね。住宅ローンが残っていれば、完済するまでその責任もついて回りますので、お互いの今後の生活や経済的なことも合わせて、慎重に考える必要があります。


家を所有していて離婚する場合、一般的には「売却する」もしくは、「夫が家を出ていき、妻が住み続ける」のどちらかを選択する方が多くみられます。売却してしまえばあとくされなくさっぱりしますが、妻が経済的に苦しい場合は財産分与で夫が妻に家を明け渡すことも少なくないようです。


*離婚に伴う売却に関する記事はこちら→「離婚の際、家はどうする?その場合の注意点は?」



5. 相続をする場合


家や土地などの不動産の所有者がなくなった場合、相続が発生します。相続した家に住まなければ、所有するだけで固定資産税やメンテナンスなどの管理費用もかかりますので、売却を考える方も多いのではないでしょうか。



相続した家などの不動産を売却して、その売却代金を複数の相続人で分ける「換価分割」を行うことが多いのですが、このとき不動産を売却する相続人を決めてから売却手続きを行います。


また、家が親名義になっている場合、法律上そのままでは売却できず、名義変更が必ず必要になります。これを「相続登記」と言い、その不動産を管轄する法務局で手続きを行っています。


もし、相続した土地を売却して利益が出た場合は、「譲渡所得」が課税される場合がありますので、ご注意ください。相続人が複数いる場合は、トラブルを避けるためにも事前に弁護士や税理士に相談したほうが安心ですね。


*相続に伴う売却に関する記事はこちら→「相続に伴う売却で気をつけたい相続税とは?」




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